
当会が行う猫達の不妊手術の一部は、
公益財団法人どうぶつ基金から、
みみ先カット猫TNR助成金(オス3000円メス5000円)をいただいて行っています」
第二回名古屋市動物愛護管理推進協議会が、26日に開催された。
今回、私は不参加。
少しずつ、改善策も発言されたよう。いい方向へ行くことを願ってやまない。
※
第一回の協議会概要も公開されているので、是非、目を通していただきたい。
噂によると…推進委員の方もこのブログを見ているとのこと。
いい機会なので、2年ほど前から、事あるごとに提出した要望書を公開しようと思う。
過去の活動から、苦情相談会を通じて、得た情報をもとに提出した、私なりの意見。
今は、ずいぶんこの頃より、改善はされているし、既に推進協議委員会も発足されています。
まっ、そのまま載せます。
野良猫の頭数削減と、殺処分削減に向けての要望書
1、 のら猫の頭数削減と殺処分削減に向け、名古屋市での地域猫促進事業の取り組みを強く希望します。
2、 また、この事業を率先してリードする専門部署を市に設置し、
各区の専門職員への積極的な活動への寄与と基盤となる意識改革を要望します。
名古屋市は、毎年3000万円以上に税金を(犬393匹、猫5,365匹)犬猫処分に注いでいます。
この頭数は、名古屋市以外の愛知県での殺処分頭数の合計とほぼ変わりません。
税金の無駄遣いは、動物処分にまで及んでいるのではないでしょうか?
名古屋市の犬殺処分数 平成19年度 356匹 (H18 393匹)
名古屋市の猫殺処分数 平成19年度 5,158匹 (H18 5,365匹)
犬猫合計殺処分数 平成19年度 5,514匹 (H18 5,758匹)
殺処分費用概算 平成19年度 27,570,000円
愛知県の猫殺処分合計 平成19年度 11,675匹 全国1位
(地球生物会議 ALIVE 資料より)
全国殆どの自治体は、行政が引取り二酸化炭素による苦痛死をしています。
また、殺処分される猫のほとんどが子猫であり、子猫を引取る際に、母猫への不妊手術を勧めず、何回も引き取り、子猫を処分し続けています。去勢不妊手術を勧めずに処分するだけでは処分数は減りません。
獣医学が進歩した現代「不妊手術こそゆるやかでも確実に処分数を減らせる方法」は、合法的・人道的で大多数の市民の支持を得られるのではないでしょうか。
東京都千代田区では、2000年(平成12年度)から「飼い主のいない猫(野良猫)の去勢・不妊手術費助成事業」を実施し、一年当たり、たったの228万円程で処分ゼロに近づけました。
愛護法・環境省の指針にも沿った人道的な方法で、税の無駄も省きました。
子供にも命を粗末にしない実地教育です。
千代田区ねこ処分数
2003年度 34匹 / 2008年度 12匹 / 2010年度 0匹
※「国の偉大さ道徳的発展はその国における動物の扱い方でわかる」ガンジーの言葉です。
そのまま自治体に当てはまります。
今の愛知県はどうでしょう?
「制度を正しく運用し不妊手術助成金制度を確立し、無意味な殺処分をやめ生かして減らし税の無駄をなくす」事を大多数の市民が望んでいます。この事業の目的は、毎年愛護センターで殺処分される犬猫の頭数にかかる費用の大幅な削減と、飼い主、ブリーダーのモラルの向上をはかるために必要な事業です。
具体的な要望として
・ 野良猫の頭数削減のため、飼い主のいない猫へのTNRおよび、地域の猫として認め世話をすることの必要性を広報などを通じ、行政から名古屋市民に発信していただくことを要請いたします。
保健所はいまだに、野良猫問題を環境、社会問題として捉えたTNRの啓発に使用できる媒体を持ちません。
野良猫の頭数が減れば苦情も減るという事実を踏まえ、外飼育の飼い猫の不妊手術の指導はもちろん、TNRや地域猫活動の必要性を積極的に住民に向け発信することを強く要望します。
・ 遺棄・虐待が犯罪行為であるということの啓発
遺棄をする一般市民に対し、犯罪行為であるという事実を知らしめることを要望します。
未だ大半の人がこの法律を知りません。
遺棄・虐待については動物愛護法を警察が迅速に介入するよう要望します。
具体的な要望として
「遺棄・虐待は犯罪、見かけた方は通報して下さい。 ○○警察署・○○保健所」の看板の早急の設置。
また、飼い猫に不妊手術も施さずに、毎年常習的に猫を捨てる人たちは、検挙すべきだと考えます。
・ 職員のTNR妨害者への介入を要請します。
適切なTNRを妨害する個人については管轄の保健所が介入し、指導することを強く要望します。
保健所は、無関係という姿勢を貫くのではなく、現場へ出向き、近隣関係の悪化を避けたい住民の意を汲み円滑にTNRが行えるようサポートすることを要望します。
・ 「猫にえさを与えないで下さい」の看板の撤去の要請をします。
捕獲には餌付けが必要です。頭数を把握するため住民によるその後の適切な管理も必要となります。
不妊虚勢手術後、管理しななければ、猫はまた増えます。
現在、TNRを進め、地域猫活動へと展開しようとしている公園にも、解決策を知らずに、目先の意見を持つ市民からの苦情要望により、「猫に餌を与えないでください」という看板が多く立てられています。
「えさをあたえないで下さい」という文言は、「ここにはえさがあります」ことを意味し、逆効果になります。
事実、看板のあるところほど、毎年、仔猫の遺棄が繰り返されています。
・ 愛護センターへの犬猫持込みに対する厳しい対応と成猫譲渡への転換。
法律では終生飼養も義務付けられております。
やむに止まれぬ事情で飼養が困難になった場合、新たな飼養者を探すのは飼い主、それでも見つけられずに殺処分の選択をした場合、行政がそれを代行するのは間違いではないかと考えます。
引き取るということは、あなたに代わって殺してあげますということです。
これはいわば、虐待となんら変わりがないものです。
時代にそぐわない行政の過剰サービスで、終生飼養に反することです。
また、これによって、簡単に飼養放棄ができることになり、それこそが、不妊去勢手術も施さない飼育者、室内外を自由にさせている飼育者の増加にも繋がっているように思いますし、産まれたら、保健所に行けば良いという安易な考えを持つ飼養放棄者を生み出している要因のひとつです。
自らの責任で飼育したのなら、終生飼育は当然だという確固たる姿勢を行政側が示すことが出来なければ、殺処分頭数減少も望めません。
行政は良き社会の担い手としての役目を背負うものであり、社会の歪みに目を向け、市民を正しい方向に導く使命を担っていると思います。
・安いな死ではないという事実と殺処分にかかった費用の公表を要望します。
飼い猫に不妊手術をせずに子猫を持ち込む行為は、遺棄同様の行為だと思います。飼育が困難になったら、新たな飼い主を探せばすむことです。
安楽死ではないという事実を公開、また、殺処分にかかった費用を公開することによって、市民の飼い主のいない猫への取り組みへの関心度が高まります。
最後に、名古屋は、県の中心でありながら、他県の都市と比べると地域猫への取り組みの遅れが際立っています。一般市民ボランティアに、のら猫問題を委ねている行政の業務怠慢な態度が益々、野良猫問題を悪化させているのも、また事実です。
尚、今回の要望書は、Cat paw club地域猫活動促進地区で苦情が多い地区で開催した、相談会にて住民の方々にアンケートを取り、一般市民方々からの声をまとめた要望書です。
私たちは、のら猫問題を社会問題として受け止めて、私財を投じて、地域猫活動を促進していますが、現場での問題解決には、私たちを含む一般市民の力では解決出来ない現実が多々あります
野良猫問題=地域の問題=社会問題と言う意識を持ち、一般住民に委ねるのではなく、真摯に受け止めての早急な行政の対策提案を要望します。
具体的案としては、地域猫プロジェクトを組み、殺処分に使う税金の一部を、飼い主のいない猫たちへの不妊手術費用の無料化を数年続ける事で、飼い主のいない猫たちの産んだ子猫の持ち込みは大幅に減少するのではないかと考えます。
現在、県の取り組みで、ボランティア団体との協働での地域猫活動は、既に始まっていて。
今年度、モデル地区に選ばれた大府市では、ボランティアによる捕獲、搬送作業が連日行われ、
動物管理センター職員の手による不妊手術を進めている状況下にある。
関係団体のおおぶ地域猫の会の方に聞いたのだけど、
職員の方々も、「全頭を、何年かかっても不妊手術する」と。仰ってくれているという。
素晴らしい!!!
職員自らが、殺処分頭数軽減を自らの仕事だと思えれば…
確実に、啓発は広がり、市民の意識の改革も可能だと思う。
その行動が、市民を正しい方向に導く使命を担っている誇りを持って欲しい。
まだまだ、歩き始めたばかり…の愛知県。
殺処分頭数ワースト1位の座を降りる日が来ることを切に願いながら…。
私も行政へ、まだまだ問題定義を続けさせていただきます。笑
たくさんの方に知っていただきたいので、それぞれ一回クリックをよろしくお願いします!


里親募集強化の為、地域猫から猫ボランティア・保護活動へ一時移動いたします