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被災猫グー♂永眠

2011年5月7日浪江町のある家の前で保護しました。

救出に向かう場所の途中に見かけ、
活動を終えて帰路に向かう時にも見かけた大きなキジトラがグー君です。
その間、誰かを待つように長い間たたずんでいたグー君。
その姿が私に一緒に連れて帰る決心をさせました。
捕獲器を仕掛け、他の猫が周辺にいないかを確認している際に
捕獲保護に成功したのは明け方でした。

老猫で、エイズキャリアでした。
腎臓の数値も悪く、肝機能の低下も保護当時はありましたが、回復していたのですが…
半年前から、高年齢腎不全の症状が出て…エイズから?の口内炎炎症も重なり、
ここ3か月間、毎日捕液、そして、一ヵ月に一度口内炎炎症の痛みを軽減するための注射の為、通院。

グーは、私にはとても魅力的な猫でしたし、
穏やかな性格の彼と、一緒にいようと努力しましたが…
7月19日15時59分に永眠しました。

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3年と少し・・・グーを保護して、共に過ごして、私も幸せな時間をもらいました。

災害の被害にあったあの町を思いだし、
同じ思いをさせることがないように・・・と。保護した猫たちに思います。

飢えていた子たちです。
寂しい思いをしていた子たちです。
私は、彼らがおかれていた過酷な現実を知っています。

猫仲間と暮らし、寂しい思いはしないでしょう。
長い時間かまってはあげれませんが、甘えてくる子は抱きしめてあげます。
近寄ってこない猫にも、毎日名前を呼び、声をかけ、話しかけるようにしています。

福島からの被災猫は、残り6匹。
その内5匹の猫が治療が必要で・・・資金的に、本当に大変ですが、
最期まで見守ります。
看取り覚悟で家族の一員に。迎えてくれる方は、そうはいないから…。
十分ではないでしょう…
だけど、出来る限りの愛情を与えてあげようと思っています。

グーは…私が好きでした。
名前を呼ぶと、必ず、傍に来てくれました。

亡くなる前の晩、ソファで一緒に寝ました。
私との最期の写真です。
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グー・・・ありがとう。
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グー君をはじめ、腎臓疾患の猫に使用させていただきましたが
高年齢の猫用のフードや腎臓疾患の猫用のフードや缶詰などの
支援物資を送って下さった方々、ありがとうございます。

そして、支援金をいただいたお蔭で、十分な治療もしてあげることが出来ました。
治療費が占める負担が大きい中、崩壊せずに、今に至るのは
ご支援頂いた方々のお蔭だと感謝申します。
私一人では、十分な治療は出来なかったと思います。
本当に、ありがとうございます。

DSC01757.jpg
DSC01796_20140726121002408.jpg
皆様のご協力のお蔭で、我が家の保護猫たちは助けられています。
ありがとうございます。



保護猫たちへの支援協力を宜しくお願い致します。

我が家では、保護猫たちに、毎月必要なフードが70㎏にもなります。
療養食が必要な猫も多く、食費のみで8万~10万程必要です。
治療費も協力病院で治療を行っていても、毎月6万程かかっています。

私もバイトなどをし、出来るだけは行っていますが、情けない話ですが、運営は常にギリギリ状態。
治療費が重なる病気が多発した時など、
飼育崩壊寸前!?の危機感を覚える日も年に数回あります。
(2014年度は、過去の保護猫譲渡のみに力を注ぎ、保護は致しません)
現在も、過去に保護し老猫になった猫や
福島被災地から救出してきた疾患のある猫の治療費も大変になっています。
皆様のご支援協力を猫たちに、今暫く、お願い致します。

★支援送付住所 057-320 名東 極楽センター止め
宛先) 地域ねこ応援団 清家照美
連絡先) 08047316440

★支援振込口座
三菱東京UFJ銀行
植田支店
普通口座 3803327
キャットパウクラブ

★支援物資の問い合わせはメールフォームからお願いします
★振込支援される方で、決算報告が必要な方は、メール添付、郵送にてご報告していますので
 その旨、申し付け下さればともいます。

宜しくお願い致します。


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繋げて下さってありがとうございました!

被災保護動物リスト集を制作して下さったわかにゃんさんの訃報を知りました…。

冊子を見て、我が家に保護している猫たちにも数件の問い合わせがありましたし
実際に、家族との再会に繋がった子もいます。

たくさんの被災動物が、
わかにゃんさんと冊子制作への支援者のお蔭で、家族との再会を果たしましたね…。

私自身も被災救助活動に、一年間だけ携わっていましたが、
あの環境での活動は、緊張と集中力を消費しての活動で…
なかなか疲労感が抜けず…
彼女とは、福島で2度お会いしましたが、穏やかな雰囲気の方でした
一生懸命に…自分に出来る範囲、いっぱいいっぱいに、稼働して下さっていました。

ご尽力くださって、本当にありがとうございました。
心から、ご冥福をお祈り申し上げます。

そして、皆様に私からもお願いがあります。
愛する愛犬や愛猫を残して、彼女は天に召されました…。
現在、新しい家族を募集しているそうです。
静かな環境の穏やかな家族に、良いご縁がありますように…

里親募集内容は以下をご覧ください。
新装開店 お庭にようこそ
http://onyawan.blog93.fc2.com/



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福島浪江町被災猫グー♂

2011年5月7日に救出したグー♂
外で暮らしていた様子だけれど、家外自由飼育の様子なので、
希望は捨ててなかったのだけど…1件の問い合わせもないまま。

保護当時、腎臓と肝臓の数値が悪く、治療後、緩和され、体調良く過ごしていたが、
折しも保護して3年目を迎えた5月。症状の悪化を感じ、検査に連れて行ったら、
腎不全の症状はあるが、数値はさほど悪くはなく
10才を超えているであろう年齢であることが要因だろうとの事だった。
食が細くなり、痩せてきている様子から見て、そう長くはないだろうとの診断。
私のグーへの思いが打ち崩された気がして、数日一緒に寝込んでしまった。

2014年5月8日 我が家に来て3才の誕生日の翌日のグー♂(実年齢は不明)
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1週間、毎日150ccの捕液とビタミン剤、インターキャット治療をし
スプーン一杯しか食べなかった数日後より、食欲は戻ったけれど・・・以前の半分ほど。
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だけど…
寝てばかりいて、頭を持ち上げることもしない程の5月初旬でしたが、
治療後、グー♂は、1階と2階を自由に歩き回り、寝てばかりだけれど、
甘える余裕も出てきているし、ご飯を出すと即座に起き上がり食べてくれるまでに回復しました。

IMG_1569.jpg
喧嘩で負傷した目は見えていないし、片目は白内障の症状が出ているけれど…
グー♂は、恙なく毎日を懸命に生きています。

ついでに
我が家の桃は、過去何度も危篤状態までなりましたが
しろくま動物病院の先生のお蔭で、幾多の危機を乗り越え、それなりに元気になりました。
(腎臓疾患治療は、しろくま動物病院を皆様にもお勧めします)
相変わらず、我が家一番の金食い猫に君臨していますが、たくさんの方に愛されて恙なく暮らしています。
IMG_1557.jpg

他にも多くの疾患ある保護猫がいますが、
我が家の保護猫たちを見るたびに、遺棄や虐待、そして殺処分がない国になってほしいと毎日
思います。

グーの顔を見ていると、彼が私に(活動)頑張れ!なんて言っているように思います。
そして、保護されたこの子たちの命を繋いでくれた沢山の方々の感謝の思いを伝えています。

グー、君の治療費は、設立後、毎月欠かさずに、ご支援を振込み下さっているMさんからの支援で支払ったんだよ。
本当に有難いね~いつか、我が家にMさんが会いに来て下さると良いね。と語りかけてしまいます。
以前、グーのファンの支援者から頂いたグー人形やおもちゃなども大事にしていて、おもちゃはグーの傍にあります。
その方の思いがグーを見守ってくれていると思います。
猫と喋る文言なんてblogに書くのも変でしょうが、そんな自分を笑えもしますが、日々猫と話すのは習慣になっています。
グーは本当にいい子です。長生きしてほしいと切に思う毎日です。

そして、桃を見ると…
保護したさくらさんが泣きながら「どうにか生かしてあげて欲しい」と言った時の事や
必死に生きようとしていた桃の様子が思い出されます。

そして、11月にシェルター訪問下さり、驚くほどの多額なご支援を下さった吉川様。
帰宅の際に「桃ちゃん、長生きするんだよ。みんな元気に生きるんだよ」と桃に何度も声をかけて下さいましたね。
あの時の言葉が、今も耳に残っています。猫たちを愛でて下さってありがとうございました。
お蔭様で、桃は今も相変わらずですが元気にしています。

吉川様のお蔭で、昨年末、保護猫全てにワクチン、血液検査などの諸検査を終えることが出来ました。
我が家の猫たちは、少ない支援者で支えられていますが、毎年ワクチンをしている11月は
苦労して治療費捻出していますので、感謝してもしきれない思いでいます。

私自身、今は、波のある体調を抱えている事もあり、思いに応えられる行動が出来ていませんが、
必ず、支援して下さる方々の思いを反映させることに繋がることを実現していきますね。

今、できる事として。
タイムリミットとなったグー♂…
最期の最後、人っていいね。と思ってもらえるようにと思います。

6月12日追記
グーは、食欲も出てきて、危篤状態を脱しました。
まだまだ油断できませんが、元気になってきました。



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家族の元へ…

チョビ♂が旅立って一週間が過ぎました。
日々忙しくしているので、日中は忘れているのですが…
夜、介護の時間になると、チョビを思い出します。

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悲しいお別れでしたが…
終わり良ければ、すべてよし!!

何度も何度も迎えに行きたいと思ったけど…無理なのでお願いしますと
そう仰っていた飼い主さまが、チョビを引き取りに、福島市から来てくださいました。

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愛心院動物霊園にて、待ち合わせ、チョビを一緒に見送りました。

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記憶の中にいるチョビ君ではなく、亡骸を見ていただくのが気の毒な思いでした…
悲しい再会でしたが、家族に迎えに来てもらって
チョビ君は、幸せな子としての最期を迎えられたと思います。

津波が来た時のこと…
避難の時のこと(ご家族の皆さん、無事です)
チョビが生きていると知った日のこと。(郵便ポストに保護のお知らせチラシを入れておきました)
何度も何度も迎えに行きたいと思ったこと。
まだまだ、何も解決出来ていないこと…
            いろんなお話を聞かせていただきました。

故郷を追われ、離れて暮らすようになった家族。
原発さえなければ…そう思わずにいられませんでした。

でも…
やっと…家族の元へ。
可愛がっていたお母様の元へ帰れました。

故郷に、
遊んでいた自宅の庭に…チョビは眠るそうです。

家族が戻れる日を待ちながら…故郷を守ってくれることでしょう。

合掌

チョビ君を応援して下さった皆様に、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました!




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チョビ♂永眠

2013年7月26日12時01分
チョビ♂くん、静かに息を引き取りました…


前日、ご飯も食べましたし、お水も一人で飲めていました。
午前6時ころでしたでしょうか…
朝食の缶詰も少し残していましたが、食べましたが
いつもの元気良い食っぷりが見れませんでした。

その後、9時~10時の間。
苦しかったのか、不安だったのか…
私を何度も呼ぶチョビでした。

身体をさすりながら、添い寝し、
抱きかかえると、
たった、一晩で、軽くなっていて…
衰弱しているのが分かりました。

その日が来たと…
否定しながらも、感じてはいました。

身体をさすっていると、
チョビの身体から力が弱まっていくのを感じる。
そんな静かな最期でした。

2011年3月27日に保護し、2年と4か月。
チョビのこと、もっとお知らせしたいこともあるのですが、
語るには…もう少し時間が必要です。


先の呼びかけ以降、ご支援をお振込み下さった
ムロタ様、タナカ様、オキタ様、イチカワ様(7月29日記帳)ご支援ありがとうございました。

皆様のお蔭で、子猫7匹のワクチン。被災猫黒大♂の検査、投薬治療。
そして、天白区のコンビニで、ご飯をくれる方を待っていた疥癬の♂猫を保護し
レボリューション2回分、ワクチン3種、去勢手術を施せました。
疥癬の症状が酷いので、退院後、我が家のケージにてゆっくりしています。
2週間後に、再度、レボリューションをし、疥癬の症状が治ったら、元の場所にリリースします。
コンビニの店長やお客さんに可愛がってもらっているので、リリースしても
この子は、地域猫として、迎え入れてもらえますので。

チョビとの別れの日から、色々・・・何気に忙しくしていますが
素敵なことも、嬉しいことも、不安なことも、色々ありましたが、
気持ちが落ち込んでいる時は、なかなかBlogに向い、思いを表せません。

チョビ君は、飼い主様の手によって、福島に戻りました。
その時の様子も、またの機会にご紹介します。

病気猫が多く、治療費がかさんでおります。
保護猫たちの年に一度のワクチンの時期を迎えてもいます
過去、多くの出費をし、猫貧乏になっている私
治療費支援を応援いただけると助かります。


三菱東京UFJ銀行
植田出張所支店
普通口座 3803327
キャットパウクラブ





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チョビ♂経過報告

飼い主様もこのブログを見て下さっているので、
痛々しい画像ですが…チョビ♂の様子をお知らせします。

眼球の裏に腫瘍が…所謂、ガンです。
ステロイドと抗生剤を定期的に注射していますが
両目から、膿が出ていて、左目からは出血もあります。
最近、目は見えていない様子です。

毎日、こまめに拭くようにはしていますが、留守しますし…申し訳ない状態が続いています。
本人は嫌がりますが、本人の為にも、毎日眼球の洗浄は必要です。

留守中は、事故防止の為、ケージの中に入れて鍵を閉めて出ます。
もうトイレに立つこともきつい様なので…ペットシートを敷いています。

幸いなことに、食欲は落ちません。お水もよく飲みます。
ベッドで横になっていても、水が飲めるようにしています。

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目薬で洗浄し、ホットガーゼで目の周りを拭いていますが…
嫌がりますし…なかなか綺麗を保つのは難しいです。
お手入れをする時間…泣けて、仕方ありませんが…私も頑張っています。


夜9時や10時に帰宅の時もあり、遅くなると…汚れが酷いです。
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食が細い日には、点滴をし、ビタミン剤を補給しています。
点滴をすると、気分がよくなるようで…甘えてきて、ゴロゴロ言ってくれます。

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目も見えず、自由に歩けまわれず、横になってます…
食欲は落ちないのに…体はやせ細ってきています。
でも…
大好きなAD缶を1缶ペロリ♪食べ終わるとゆっくり時間をかけて水を飲みます。
おしっこやウンチをしたくなると、少し大きな声で鳴き、私を呼びます。
私が話しかけると、顔を持ち上げて、私の方を見て、聞いてくれます。
鳴けば、私が来ることも、チョビは知っているようです。

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福島から一緒に来たソファの上にいるグー♂、そして写っていませんが
黒大♂くんは、チョビを気遣い、様子を覗き込み、そして、いつもチョビの傍に寝ています。

チョビは、懸命に、今日を生きています。


病気猫が多く、治療費がかさんでおります。
7月18日の時点で、支援が底をつき、現在私個人が支出をしている状態が続いています。
病気と闘っている猫たちへ、治療費支援を応援いただけると助かります。


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福島保護猫・ちょび♂

チョビのおでこが膨らみ・・・目やにが酷く…異常を感じて病院へ行ってから1ヵ月。
目の奥に腫瘍があり…目から出血し、目やに、膿も出ている状態。

チョビは、13才。高年齢ということもあり…福島の家族の方とも相談し、私自身数日、悩んだ挙句。
抗生剤とステロイド薬、インターキャットで抑える治療を選択。

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大量の膿が流れる…チョビの目。ステロイドが効くまでの数日間、出血もあった。
見ている方が辛く…。安楽死をも、考えた。けど…

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幸いなことに、食欲はあるし
目は、両目ともほとんど見えていないと思うけれど…生活に支障はない。

生きようとするチョビ♂を見守ると決めたものの…
大人しく、本当に優しい子だから…余計に辛い。

専用にガーゼを用意し、こまめに拭くようにはしているが…
留守にする日もあるし、嫌がるし…
なかなかいつもきれいな状態に保ってあげれない。

被災し、飼育環境にいない福島のチョビの家族へ…
残り少ない時間。一緒に過ごさせていただくようにお願いしようかと思ったけれど
遠距離だし…移動も体に負担がかかるし…我が家で看取ることを決心した。

チョビくん、君は、それでいい?


原発被害さえなければ…
家族と一緒に過ごせただろうに…
再稼働!?のニュースを見て…この国の愚かさに落胆する。



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動物たちの悲劇は、今も…続いている

週末…久しぶりに被災地記事を検索。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130507-00000019-jnn-soci&1367919429

いつも、報道で気になるのは…
私が救出活動に向かった福島県双葉郡の記事。

動物のことには触れていない。
            なんという国…
この国は、何かとっても大事なことを忘れている。
動物たちは、環境と戦いながら、生きている。

そして、私も…
今も悲劇は続いていることを知っている。
               だけど…

・許可証を取る為には、住民協力がいる。
・徐々に健康状態が悪化してきている子が増え、遠距離移動が怖くもなった。
・双葉郡、小高地区の道は、地図を見なくても動けるようになってはいたが
 警戒区域では警察がいて、捕獲器を仕掛けるのも、餌を給仕するのも一苦労。
・お金がかる。
 レンタカーを借り、往復するのに10万の諸経費。
 連れ帰っての治療費が1頭最低3万はかかり、義援金だけが頼りとなり…
 当初は、多くの方々に協力いただき、継続活動出来ましたが…
 金銭的にも続かなくなりました。

そうして…
残っている子たちに詫びながら…。

現実に比例し、体も
救出して自宅に保護した60匹の猫たちの世話と、
救出活動での疲労が重なり、ダウンしてしまい
そんな自分が情けなく、心も体も疲れ果てて…避難区域内の活動を辞めたのです。
動物たちの命の放棄を許せない気持ちを…残したまま。

今も!!自分自身に、負けずに
圏内の救出活動を続けて下さっている方々がいます。

その中の一人、
現地で一緒に活動したこともある
アニマルエイドの柴田さんの記事を勝手に紹介しちゃいます。
http://ameblo.jp/animalaid-jimunikki/entry-11528554330.html

これだけ延々と報道も規制されていますし、
どれだけ彼らが悲惨な状況に置かれ続けているのか、
なかなか、理解がなかったかもしれません。

慟哭、という言葉を初めて実感したのがこの圏内レスキューででした。
特に初期の頃はバリケードをくぐり抜けて、警察の目を気にしながら、
というか、一歩出たら捕まるという極限の中で、
飼い主さんたちからの委任状を握りしめて、それだけをお守りに車を走らせました。

中略)

公民館とか、役場とか、公の場所に設置しているそんな給餌器に餌を補給するだけで捕まります。
本当に理不尽です。
私はこれまで、こんな理不尽な経験をしたことがありませんでした。
国が悪いとはいえ、警察って本当に怖いーと思いました。
戦前の特高というのはこんな感じ?なのと思ったりしました。
                    (アニマルエイド 事務局日記より)

柴田さんの思いに同感です。
柴田さんの頑張りに敬意と感謝を申し上げます。

柴田さんたち同様に、
当時、20㎞圏内の活動をしていた私ですが
Blog内で、活動の内容はかけても、場所名を書くことさえも怖いほど…
(警察が怖いわけではなく、目をつけられ、救出活動を継続できなくなることが怖かったのです。)

2年経った今だから書ける現実。
圏内に入る前に立ちふさがった有刺鉄線など、あの頃の私たちには怖くはなかった。
待っている命を助けるという。私たちの正義に何の迷いもなかったから。
そうすることが、人としての正しさであり、
災害の場合は、動物救済も国が早々の対応をすべきだ、と今も思っています。

当時、現地でのレスキュー仲間とも
警察の事情徴集をかわす方法をみんなでよく話し合ってものです。
泣き落とし作戦。すみません作戦。いろいろと…

動物レスキューに来ていることは、車の中を見ればわかるのに
警官は、私たちがボランティアを装って、泥棒でもしているかのような扱い。

どのボランティアも、パトカーを避けてはいましたが、
覆面パトカーまで中にいて…野山で捕獲している私たちを呼び止めます。

私たちも一度、警察に事情徴集をされました。

保護した犬猫を見ると、許可書を見せろ。
見せても、警戒区域の動物の持ち出しはできない。

どうしろと?
     捕獲した場所に戻してきてほしい。と…

理解できません。
飼い主の依頼書を見せ、
飼い主に確認の電話をされたり
それでも、持ち出しはできないの1点張り
      1時間、スッタモンダを繰り返し。

逮捕しろと言っても
     捕しないし。(犯罪を侵していないから)

じゃ~行きますと背を向けようとすると、
     数名で取り囲みます。
     警察官がです!!

一緒にいた仲間は、説得を試みていましたが
私はついに切れて…
捕まえるのなら、捕まってもかまわない。
その代り、名前と所属部署を言いなさい。必ず、告発してやると叫び、
車を走らせようと、仲間たちに声をかけ、車に乗り込みました。

      すると、車の前に立ちはだかり
      これから福島から、県警が来るから待つようにと!

「県警?貴方方と立場は同じでしょう?上司が来て逮捕するわけ?貴方方が逮捕しなさいよ」
       そうじゃないと。
「じゃ~待ちません。逮捕するか行かせるかどちらかです」
      犬猫を戻して来ないとな~と
「いいえ、お断りします。逮捕するか、行かせるしか、あなた方には道はないです」
「私はこれからスクリーニングに行き、弱った子を小高の動物病院に運び、
 9時間かけて名古屋に戻らなきゃならない。一体、あなた方は何なの?」
 逮捕しないのなら、行きます」 

 じゃ~ここに二度とこういう行動をしないという誓約書を書いて署名捺印をしてください。と
 この国の警察官も、無力です。見てわかるのに、犯罪者扱い。その異常さに気づいてもいません。

国が悪い。だけれど…理不尽としか表現できない言動です。

この国は、福島の避難区域にいる動物たちを見捨てた国なのです。
もっと、早くにもっと多くの動物たちを救う方法はあったはずです。
対策遅れを棚に上げ、命を救おうとする私たちを罪人扱いする国なのです。

柴田さんの言うように
動物たちを飼い主様の依頼書だけが…
私たちと保護してきた犬猫たちの命を守ってくれたのは確かで、
緊迫した圏内での活動を思い出すと…
今、同じことができるのか?と考え込んでしまうほど
怖いもの知らずの私たちだったように思います。

確かに、民家を見ると明らかに泥棒に入られたであろう家も多く見ました。
だからこそ、数件の団体代表が国に救出許可団体と認めてくれるように要請もしました。
大きな団体が認められれば、私たちは後方支援部隊として稼働できたのです。

圏内においては、何の回答もないまま。
許可しないままで、対策も打たず、動物を見殺しにし、動物救済ボランティアを泥棒扱いです。
これを理不尽と言わず、なんと表現すればいいのでしょう。

その後、多くの救済活動をしているボランティアからの要請、や国民の抗議が通り
徐々に、国は動き出したのですが…
まだまだ多くの動物たちが取り残されています。

もうすぐ…置き餌や水が腐敗する給仕が大変な夏がやってきます。
家族のもとへと、助けられる命があるのなら…
帰宅困難地区になる前に、もう一度、救出活動に行きたいと思い、
被災活動仲間に声をかけ、準備に入りました。
実現するかどうか分かりませんが、体力とスケジュール調整準備いたします。


※今も救出活動と給仕活動を継続して下さっている
アニマルエイドさんに支援を宜しくお願い致します。
http://animaleido.web.fc2.com/fukushima.html
是非、↑の記事を見て下さい

※警戒区域置き餌用のキャットフードを常時大募集しています。
どんなものでもかまいません。
↓の楽天からでも、アマゾンほしいものリストからでも、
そのまま直接お送り下さっても大変助かります。
どうぞ宜しくお願い致します。
http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/KFMSLXM3CS82

*警戒区域長期帰還困難地域用
http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/KVZGLTU8C7TE



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あいこ♀ 逝く…

悲しいお知らせをしなければなりません。凹

あいこちゃん♀、3月3日に…息を引きとりました。
私がもう少し早く病気に気づいていたら…と、後悔もたくさんありますが
長い間、十分な治療を続けられたのも、被災地のねこたちへとご支援をいただいた皆様のお陰です。
ブログを通し、一緒に見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

2月中旬から、貧血が酷くなり、薬も効かず、食事の量が極端に減ってきたあいこ…
AD缶や消化器サポート缶を水で溶き、強制的に口に流し込み、
毎朝、点滴をし、栄養剤を入れていましたが…2月末から、動けなくなり…オムツを。

3日の朝、いつもように、どきどきしながら「あいちゃん」と声をかけた時
珍しく、あいちゃんの傍に、添い寝するようにチョビがいました。

「大丈夫?」そう語りかけるように、あいこの顔を覗き込みながら、
「僕が傍にいてあげるから」と語るように…ずっと傍にいました。
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チョビは、あいこと同じ福島の双葉町から救出してきた猫です。
チョビの私に訴えるような様子を見て…あいこの死期が近いことは、私にも伝わってきました。
きっと…チョビには、あいこの残された時間が少ないことを分かり、傍にいたんだと思います。

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その日の午後…チョビ♂に見守られながら、
あいこは静かに眠ったまま、息を引き取りました。

2013030302.jpg

チョビ…ありがとう!君は優しいね…
あいこの分も長生きしようね。


追記)
3月11日
あの日から、2年が経過しました。

先日、福島猫・むっこが新しい家族に迎えていただき、
私が現在、管理している猫は10匹になりました。
健康な子は、シェルターに居るビビアン♀のみ。
他の子は、療養食でなければならない猫や定期的な治療の必要な子ばかり…

でも、彼らは、生きていて…
のんびり陽だまりを楽しみ、食に飢えることなく過ごせている分…
幸運だと思います。

被災猫の7匹を看取りましたが、あの地で…空腹と孤独な思いのまま逝かせずに…
看取れたから…と、自分自身で納得するしかないと思っています。

多くの人々や多くの動物たちが犠牲となった震災…
時間が止まったまま、はかり知れない心の深い部分で傷つきながらも
必死で前に進もうと頑張っている被災者にも多く出会いました。

事が大きすぎて、凡人である私には何も出来ないけれど…
救出してきた猫たちの命を愛しみ、幸せな時間を過ごさせてあげたいと思っています。



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被災猫たちの近況報告

2011/11/18 福島にて救出保護した「あい」♀ 

2012/11/20 しろくま動物病院にてガンの摘出手術を致しました。
一度目は、頭にこぶが出来て膿をとる手術。
そして、今回右耳が黒くなっている部分、扁平上皮癌でした。
2度目の手術。そして入院生活凹
放射線の影響なのでしょうか?…可哀想でなりません。

手術前
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手術後
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病院で食事を取らず、わずか3日間の入院生活。
退院後、4日に一度の通院中。
退院後、食事はするようになり、帰宅して落ち着いたようで、甘えてくる余裕も出てきた。
添い寝し、耳周辺を消毒したり、ブラシをすることしか出来ない凹

リンパ腫を煩っている被災猫もいる。凹
20km圏内から救出されたのに…病気になってしまって凹
病気の猫を抱えると…マイナス思考になり、実に落ち込み、何も手につかなくなる私
ガンという病気を前に…
どうすることも出来ない気持ちを抱え、実に重く苦しい日々を過ごすこの頃。

同じ病気になった猫を看護した経験のある方がいましたら
サプリメントやケアについて、教えていただけると幸いです。。


名古屋に連れ帰ったのは、60匹
被災地で、捕獲保護した頭数は、100匹を超え、一時預かり協力者宅へ。

我が家から、そして、それぞれの一時預かり宅から、里親様宅へ行った猫たち。
現在、里親のいない子は我が家にいる猫たちだけです。
私にしか見取られず、飼い主さんと会うことなく亡くなった猫もいます。

現在、我が家にて保護しているのは、
あい、グー、ブルゥ、大ちゃん、桜子、ゆっこ、ミケ、くろすけ、むっこ、あさみ、ビビアン、ちょび
の12匹になりました。

我が家の被災保護猫たち
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戦った後なのか?顔傷が酷かったグー♂
当初は、喧嘩っ早く、目の離せない子だったが、
現在は、手のかからない可愛いおとなしい猫となった。
耳の疾患治療のため、未だに時々の通院は欠かせず。
週に一度の耳掃除の日には、噛み付きに注意しなければならない。笑

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ブルーの瞳を持つ、ブルゥ♂
巨体を誇り、他の猫の2倍の食欲を持つ。笑

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桜子♀
とても苦労して捕獲した猫です。
小さいこの姉妹が気になり、毎週えさを置きに通い、数ヶ月かかって捕まえました。
怯えて…怯えて、暮らすこの姉妹の様子を思い出すたびに、今も泣けてきます。

姉妹猫の椛ちゃんは里親に行き、飼い主さんから可愛がっていただいています。
苦労をして捕獲保護した分、時々、この子を救出保護した場所が恋しくなります。
何度も通った素晴らしい環境のあの地の…復興の日を願わずにいられません。

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チョビ♂
飼い主は見つかったものの…その後、連絡が途絶えてしまいました。
大人しく、賢い猫なので、里親に縁を。と思いますが、どうして良いものか?迷ってます。

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手前・大ちゃん♂ ゆっこ♀
大ちゃんもリンパ腫を煩っていて、足が萎縮してます。
サプリメントを飲ませているせいか?悪化は見られず、食欲もあります。
警戒心が強く、なかなか甘えてくれなかったけど、今は、頭をこすり付けてくるほど

ゆっこ♀は、白血病キャリアだが、症状も出ずに過ごせてます。
全く触れない、手を出してくる猫だったのですが
今は、食事のときだけは!甘え、触らせ、食事をしながらブラシをさせてくれます。笑

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ミケ♀
未だに怒っているミケちゃん
風邪を引いているので、ご飯に薬を混ぜて飲ませてますが
家の中に捕獲器を仕掛けなければ、捕まらない程の猫。
食事をしているから、熱は無いと思うけど、鼻水が鼻の下に固まっている
明日、捕獲網を借りて捕獲して、夕方には病院に行く予定。

尚、あい♀の手術費用は、しろくま動物病院の先生の善意で、原価価格?で行っていただきました。
安井先生とは、7年間のお付き合いをさせていただいていますが、
飼い主のいない猫への不妊手術の他、多くの被災保護猫たちを助けてもらっています。
一番身近な、私たちの活動の支援者であり、理解者だと思っており、足を向けては眠れません。

被災保護猫への引き続きのご支援をお願い致します
法人の方で、動物救済本部より義捐金150万円を今回いただきましたが、
シェルター建設設備費用支出と、治療費赤字清算で消えています。

12月、被災保護猫の健康な猫から、順に愛知・地域ねこ応援団所有のシェルターへ引越し致します。
今後も、維持管理費用(フード、トイレ砂、治療費)は、当会が負担しますが、
猫のお世話は、愛知・地域ねこ応援団会員に引き継がれます。もちろん、私も世話に通います。

大人猫だし、里親募集をしても一件の問い合わせも無く…
疾患を持つ猫たちも多くいますので、譲渡はあきらめてもいます。

慣れてきてくれてますし、我が家にて保護してあげたい気持ちはありますが、
維持管理と治療費捻出は、大変です。
シェルターに移動し、人慣れした猫たちから新しい家族へとお願いしたいと思っています。
正直、引越しの日をなかなか決めれないのは…淋しいからなのかも知れません。

保護猫たちの維持管理費用は、保護している個人の支出となっており、
みなさまからの支援金を使わせていただき、今日まで、十分な治療をしてあげることは出来ています。
ですが、あい♀の他にもガンを患っている被災保護猫・3匹を抱え(一匹は、9月死去)
2011年7月以降、義捐金も少なくなり、この一年間の維持管理費の個人支出は、
100万を超えております。
被災保護猫の治療費が嵩み、生活費を削って治療している現状で、経済崩壊にならないように
来月から休職していた仕事を開始します。

飼育崩壊にならないように…この一年間、私自身、努力をしていますが、
食べていくのがやっとの身の上。お恥ずかしい話ですが、治療費捻出に困っている次第です。
引き続きの支援&被災猫たちへの治療費支援をよろしくお願い致します。



当会の不妊手術の一部は、
公益財団法人どうぶつ基金様のみみ先カット猫無料不妊手術事業で行っています。

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「にゃぬ~ン王国」のゆさんがデザイン支援をしてくれました。
売り上げの一部が猫たちの治療・不妊手術に使用されます。



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